数多くの飲食店がひしめく東京・三軒茶屋で、カフェ『kirin』を経営する齊藤亘胤さん。函館直送の魚介類や、新鮮な野菜、さらには〝チャイニーズチキン〟から着想を得たというチキン南蛮が食べられるお店として、懐かしい味を求める函館出身者が数多く訪れています。
スポーツトレーナーを目指して日体大に進学するも、卒業時には役者を志すようになり、結婚後は飲食の道を歩き続けてきたという齊藤さん。紆余曲折を経て東京で自分のお店を持つに至った彼に、「幸せをダイレクトに感じられる」という飲食業の魅力や、病を患った父との初めての言い争い、家族と離れ離れになっても帰りたいという函館に対する強い想いなどを伺いました。
ー取材・文章:阿部 光平、撮影:馬場 雄介、イラスト:阿部 麻美