「煙臭くてすいません。朝から子どもとバーベキューやってたもんで」と笑顔で待ち合わせ場所にやってきた木村房祥さん。小中高とサッカーに明け暮れ、はこだて未来大学を第1期生として卒業した彼は、そのまま市内の病院に就職。ところが、わずか9ヶ月で病院を退職し、観光業の勉強をするためオーストラリアへと旅立ちました。最初は1年間のつもりで行ったオーストラリアも、仕事を始め、家族を持ち、家まで購入して、気がつけば10年という長期間に。しかし、2年ほど前に帰国し、このインタビューが行われた前日までは函館蔦屋書店に勤めていたといいます。仕事や家を手放してまで、彼はなぜ函館に帰ってきたのか。日本での子育てや、蔦屋書店を辞めた理由などと併せて、お話を伺いました。
ー取材・文章:阿部 光平、撮影:妹尾 佳、イラスト:阿部 麻美